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一匹狼とひきこもり

横から見た狼と人の後ろ姿

一匹狼って言葉が頭に浮かんで、せっかくなので意味を調べてみると、

(群をはなれて自活する狼の意から)仲間を求めず、ひとり独自の立場を主張する人。とある
 ~広辞苑より~



狼は通常は群れで生活する動物であり、一匹で行動しているのは例外で、移籍先を探している個体など
訳アリ?というかあくまで短期的なものらしいのだが、その出で立ちの鋭さゆえなのか、どちらかと
いうと好んでひとりになること、そこに矜持があるようなイメージを狼にあてたのだろうか。

ひとりで行動することが多い私ですが、一匹狼といわれた記憶はない。まあ、あまり面と向かって
人に言うタイプのワードではないか。なお、母から「私も若いころは一匹狼みたいな感じで周りに
迷惑をかけたかなと思うけどあんたはそれに輪をかけてひどい」と冗談ぽく言われたことはある。

でも今の私はある程度主体的にひとりでいることを選んでいる。それは確かだ。

ひきこもったときもひとりの時間を長く過ごしてきた。職場の人からは一度か二度電話がかかってきた
こともあったが、出なかった、というか出られなかった。ひきこもる前に参加していた集まりもあった
けど、家から出られなくなり、断った。他にもひきこもりをきっかけに切った人間関係はいくつかある。

これらはすべてこうするしかなかったんだな、と思います。とにかく今までの生活をおくることすら
ままならなくなり、人と会ったり連絡を取ることがしんどくてしょうがなかったので。

野生の動物はケガをすると食事もとらずただただ身を隠してじーっとしているといいます。
何もしない ことで精神の回復を図る、というか色々手放してとりあえず一日一日を生きることしか
できないんでしょうね。

その間に幾度となく試行錯誤して、ようやく人と社会と関わりながら生活を送れるように調整がきく
ようになって今に至っていると思います。それまでもなんとなく人の中で浮いていたタイプでしたが
改めてそれが自分なんだなあと諦めがついてきた気もしますし。以前ASD(自閉スペクトラム症)の
可能性を指摘されたことも含めて、少しは自分自身を知ることができたかな。
今までもがいていたのが、少し客観的に見られるようになって現在地が分かってきたのかな。。
右も左も分からず迷うより、選択肢を決めて迷うことができるようになったというか。

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